【牛乳に認知機能低下防止の効用】
健康長寿医療センター研究所では、認知機能スクリーニング検査(MMSE)を行い、参加者222名を対象に最大5年間追跡して認知機能の変化を調査しました。追跡期間中MMSEを分析した結果、5年間で約2割の人の認知機能が低下していました。そして、牛乳の摂取量が多い人、中程度の人、少ない人に分けた上で機能低下との関連を調べた結果、牛乳摂取量の多い人は認知機能が低下しにくい傾向があると判明しました。
【1日1瓶!栄養補給プラスαの効果】
高齢になると食事量が減って特に肉類などの摂取が少なくなり、低栄養になりがちです。牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品はその不足を補い、なおプラスαの健康効果が期待できそうです。成田先生は「もちろん、牛乳を飲むだけで認知機能の低下が完璧に予防できたり、栄養状態の悪化を防げるわけではありませんが、これらの研究結果は、牛乳や乳製品を摂取する食生活が高齢者の健康を支える可能性があることを示しています。牛乳は手軽に摂取できる食品ですので、毎日200ml(1瓶又は1パック)飲む事をお勧めします」と話しています。
専門家に聞く!ヘルスケア情報 成田美紀先生の記事より引用させて頂きました。