牛乳は熱中症に強い体を作ります

体温調節の仕組みを研究している信州大学の能勢博教授は、涼しい時間帯に運動をし、その直後に牛乳などでタンパク質をとれば、熱中症を予防できると考えています。

血液は、体の中の熱を皮膚の表面に運んで外に逃がす働きがあります。血液の成分が汗になって体温が下がります。
しかし高齢者は血液の量が少なくなっているため、体に熱がこもり、熱中症になりやすいのです。

能勢教授が注目したのは、運動のあと血液中に増えるアルブミンです。
アルブミンはタンパク質なので、牛乳を飲むと大幅に増えます。アルブミンは血管中に水分を取り込む性質があるため、血液の量が増加します。その結果、体の熱を効率よく外に出すことができます。
能勢教授は「熱中症は、運動のあと牛乳を飲めば非常に暑さに強い体になる」と話しています。
10日間、ややきつい運動とその直後に牛乳を飲んだ65歳の男性のデータを測定すると血液の量は5%増えていました。また、以前は運動を始めて発汗までに8分半かかっていたのが、1分早まりました。
能勢教授は「体から熱を逃がす機能が活性化したことになりますから、この1分は非常に大事な時間ということになります」と話しています。

運動は無理なく汗ばむ程度で十分と言います。タンパク質の摂取は、運動のあと30分以内。牛乳以外にヨーグルトやチーズも有効です。週4回程度行うと良いとの事です。
もちろん運動で汗をかいたあとは、水分と塩分の補給が必要です。元気な方は涼しい時間帯を選んで試してみませんか。

能勢教授が熱中症の予防教室を開いている長野県の松本市では、早歩きで汗を流したあと牛乳やヨーグルトを摂取する人が増えているそうです。

(NHK生活情報部ブログより引用させていただきました)

引用元:https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/500/89686.html